2024年3月19日火曜日

3月10日 「第2回いまばり若者カイギ」②



  午前中は公開講座として開催した「第2回いまばり若者カイギ」ですが、午後はいつも本学オープンキャンパスで実施している「今治魅力発見ツアー」のフィールドワークに切り替わりました。ここからは入試広報委員長の大成先生がガイド役を務め、高校生及び引率教員のご一行は今治明徳学園のバスに乗り込みました。〝今治が学びのフィールド〟というキャッチコピーのもと、市内の食に関係したイベントや施設を見学することになり、最初の訪問先は今治港で月2回開催している「せとうちみなとマルシェ」へ。海のそばにあって、来島海峡大橋を遠望することもできました。高校生らは、たくさんのキッチンカーに目を輝かせ、気に入ったお店があれば食後のデザートを買って楽しんでいました。途中、徳永今治市長にも遭遇し、西条農業高校の生徒4名が市長と歓談する一幕もありました。


みなとマルシェでお買い物

みなとマルシェで徳永市長に遭遇

 2つ目の訪問地は、FC今治のホームスタジアム「里山スタジアム」です。この日はちょうどホームゲームを開催中で、開幕3連勝をかけてJ3強豪のアスルクラロ沼津との対戦でした。当初は、試合観戦しているサポーターたちを視察する予定にしていましたが、FC今治のご厚意で、ゴール裏席に着座して試合観戦を15分ほどさせていただきました(後半開始早々にスタジアム入りし、FC今治1点リードの場面で観戦)。強い日差しが照りつける中、ピッチと観客席の距離がJリーグのスタジアムで最も近い迫力を肌で感じることができました。ほとんどの参加者が、里山スタジアムでの観戦は初めてのことで、プロスポーツの熱気を感じたことでしょう。FC今治の岡田武史会長は、今治明徳学園の学園長でもあります。本学もFC今治のJ2昇格に向けた戦いと連動し、向上していけたらと思います。ちなみにご一行は途中退席となりましたが、FC今治は見事に勝利を飾ることができたようです。


FC今治 里山スタジアム


 3つめの訪問先は、今治市の伝統工芸・桜井漆器の販売所「伊予桜井漆器会館」です。時間帯によっては職人の作業風景も見学することができます。高価であるのには訳があり、職人が丹精込めて作った商品に見入るとともに、記念に塗り箸を買い求める参加者もいました。えひめ国体で当時の天皇・皇后両陛下がお使いになったものと同じ器や箸も販売されていました。多くの参加者がここを訪れるのが初めてで、新鮮な感覚で食とも関係の深い漆器を鑑賞していました。


伊予桜井漆器会館

 4つめの訪問先は、桜井地区にある〝まるごとみかん大福〟で有名な和菓子店「一福百果 清光堂」です。定休日にもかかわらず、特別にお店を開けていただき、人気の大福が女子高生にとても好評でした。同店では、近く新商品の和菓子「宵明」を東京銀座の伊勢丹でお披露目するようで、それに先だって西条農業高校の生徒・教員に試食のサービスがありました。なんでも、その隠し味が石鎚黒茶とのことで、今後の両者の連携に期待です。


一福百果 清光堂


 終わってみれば、予定の時間を30分オーバーして16:30に短大へ帰着。最後は、高校生(本学生2名含む)全員で記念撮影し、カイギを終了することになりました。高校生諸君の今後の活動の糧となれば幸いです。

 



3月10日 「第2回いまばり若者カイギ」➀

  3月10日(日曜)、本学大講義室において「第2回いまばり若者カイギ」(本学主催、今治市後援)を開催し、食をテーマに地域活性化に取り組む県内5校の高校生22名が集結しました。その5校とは、伊予高校・北宇和高校三間分校・西条農業高校・三崎高校・丹原高校で、本学調理ビジネスコースもホスト役として学生2名が事例発表をさせていただきました。公開講座のため一般の受講者もあり、全体で48名の参加がありました。



 最初は、本学地域連携センター長の大成経凡先生から、このカイギの趣旨について説明があり、「決してプレゼンを競う大会ではないので、他校の事例を知って視野を広げ、交流を楽しんで欲しい」とのことでした。そして、地域活性化のヒントを今治の事例をまじえて解説。今治の海事産業(海運・造船)のルーツが塩田の歴史と深く関係していることや、午後のフィールドワークに関連して桜井漆器の歴史にも触れ、高校生たちの発表へと続きました(各校10~15分程度)。

꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°

 本学は、JAおちいまばりさんとのコラボで今年度取り組んだ、里芋の親芋を使ったレシピ開発の事例を紹介。関わったのは調理ビジネスコースの1年生6名で、この日は2人の女子学生が登壇しました。本来なら廃棄されるはずの親芋を見事に食品としてよみがえらせ、今治市「農業まつり」や直売所「さいさいきて屋」の彩菜食堂で販売をさせていただきました。2月16日付の愛媛新聞にも紹介され、学生たちは自信につながったようです。

本学 調理ビジネスコース


꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°

 松前町にある伊予高校は、地元で裸麦の生産が盛んなことに注目し、その知名度を高める取り組みについて発表(愛媛県が収穫量30年以上日本一)。新しく考案したゆで麦入り和風オムレツなどのPR動画を作成し、2月18日には大型商業施設エミフルMASAKIで販売促進イベントがあったばかりです。その動画は本講座でも披露されました。同校出身の学生1名が、現在、本学食物栄養コースに在籍しています。

伊予高校

꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°

 宇和島市三間町にある三間分校は、地元特産の三間米をPRするため、1年半前からプロジェクトチームを結成し、三間ライスバーガーを考案し、その販売を通じて地域活性化に取り組んできました。最近は、JR予土線の存続に向け、沿線にある高知県の高校とも連携した取り組みを展開しています。これに関わった、今年3月卒業の同校生徒1名が、4月に本学調理ビジネスコースに入学予定です。

北宇和高校三間分校

꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°

 西条市の加茂川沿いにある西条農業高校は、昨年1月に国指定重要無形民俗文化財にもなった発酵茶「石鎚黒茶(の製造技術)」を紹介。石鎚黒茶は世界的にも珍しい二段階発酵の製法でつくられ、爽やかな酸味が特徴です。現在、生産者は3事業者しかなく、その伝統を継承するため、同校ではプロジェクトチームを結成。製造・研究・普及の3つの分野で、自分たちが取り組んできた事例を発表しました。今年3月卒業の本学調理ビジネスコースの学生2名は、同校出身です。

西条農業高校

꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°

 伊方町の佐田岬半島の先端にある三崎高校は、地域の特長を生かしたユニークな活動で知られます。在校生の多くは伊方町以外からの入学で、この日の発表者の一人も県外出身でした。様々な活動がある中で、今回は地元産の柑橘をつかったマーマレードの作品についての事例発表がありました。近年、八幡浜ではマーマレードの国際大会「ダルメイン世界マーマレードアワード&フェスティバル」が開催されていて、各種カテゴリーの応募部門に対して老若男女、アマチュアからプロまで多くの出品があります。今年度は目標としていた上位の賞を獲得できなかったので、来年度はさらに上の成績を目指して頑張りたいとのことでした。そして今回も最後は恒例の掛け声「みさこうへさぁいこう!(三崎高校 最高!)」で締めくくってくれました。

三崎高校

꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°

 西条市丹原町にある丹原高校は、同校が取り組む「tanomo」プロジェクトを紹介。地場産品のPR活動、地域行事への参加、地域課題の解決など、多角的な取り組みが展開されています。同校の園芸科学科ではシャインマスカットの生産を行っていますが、輸出に向けた取り組みとして、農産物の生産工程管理に関する国際規格「グローバルGAP」認証をブドウで取得。台湾で販売研修をしたようですが、日本の小売価格の4倍の高値で売れたという報告には、会場から驚きの反応が見られました。同校の卒業生からは、本学に毎年2名前後の入学があり、幼児教育学科を志望する生徒が多いです。

丹原高校

꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°


 講座を終えて一般参加者からは、〝元気をもらった!〟という感想がよく聞かれました。若者たちが地域活性化に取り組む姿は、少子高齢化で(ややもすれば)活気を失う地域にあって希望の光のようにたのもしく感じられたようです。場内で展示された三間黒米や石鎚黒茶に関心を寄せる参加者も多くいました。その後、高校生たちは本学食堂に場所を移して昼食(カフェタイム)となりました。くじ引きで席を決め、他校生徒との交流をはかりました。そして12:45に学園バスに乗り込み、午後の〝今治魅力発見ツアー〟のフィールドワークに出かけることになりました。


カフェタイム(めいたんホール)


                                【②につづく】


2024年2月26日月曜日

公開講座 2月10日「今治平野の古墳文化 ~相の谷古墳の魅力を探る~」

 来島海峡に臨む今治市近見地区の伊賀山丘陵には、全長約82mの愛媛県最大の前方後円墳〝相の谷1号墳〟があります。しかし、未指定の文化財であることや10年近く前までは藪になって立ち入りづらいこともあって、市民から注目を浴びることはありませんでした。近年は、地元のまちづくりグループ「しまなみ海道周辺を守り育てる会」(村越定信会長)の清掃活動などによって、前方後円墳の形状を確認できるまでになりました。


講演する冨田尚夫氏


 講師の冨田尚夫氏は、古墳時代の研究を専門とする愛媛県歴史文化博物館の専門学芸員です。冨田氏は、相の谷1号墳で昭和40・41(1965・66)年の発掘調査で見つかった出土遺物の整理・分析を平成15(2003)年度以降行い、その成果を研究紀要『今治市相の谷1号墳出遺物』として刊行した中心人物でもあります。同様の演題で、昨年10月末には同館のテーマ展「今治平野の古墳文化」に合わせて歴史講座の講師を務められました。

 会場には、しまなみ海道周辺を守り育てる会の会員を中心に52名の受講者があり、中には熱心な考古ファンの方も見受けられました。今治市では1990年代にバイパスの建設、2000年代は今治市新都市開発事業、2010年代は今治道路建設事業があり、ここ30年近い間に高橋仏師古墳など貴重な出土遺物・遺構を示す古墳が多く見つかっております。しかし、それらの多くは開発にともなって記録保存を行った後に失われているのが現状です。今回は、それらから分かった成果をもとに今治平野の古墳文化を検証し、相の谷1号墳の価値と魅力にせまりました。

講座の様子


 近年、相の谷1号墳の墳丘の姿がよみがえったことで、しまなみ海道周辺を守り育てる会の招きでくらしき作陽大学の澤田秀美氏が踏査を行っています。その報告によれば、同墳は奈良の宝来山古墳(伝、垂仁天皇陵)の3分の1サイズと推定できるとのことでした。当時、築造のための設計図面があったと仮定すれば、相の谷1号墳のプロトタイプが近畿の大王クラスの古墳になるという驚きの見解でした。宝来山古墳は三段築成の巨大な前方後円墳となります。澤田氏によれば、相の谷1号墳も海側だけが三段築成の可能性があり、海を意識した古墳の特徴をよく表わしているとのことでした。また、冨田氏によれば、出土した埴輪のつくりからは東四国地方の特徴が見られ、海を介して他地域との交流が感じとれるとのことでした。

相の谷1号墳を視察する近見小学校6年生


 休憩時間には、このほど今治市学校教育課がドローンを使って制作した相の谷古墳の動画の試写会を行いました。近見中学校生徒の協力で、市民誰が見ても同墳の魅力を感じとれる内容に仕上がっていました(次年度、市内小・中学校の社会科教材などに活用予定)。保全整備で雑草や雑木の伐採に励むしまなみ海道周辺を守り育てる会のメンバーは、これまでの苦労が報われた思いで、しみじみと映像鑑賞する姿が印象的でした。後半は、これから先の保存のあり方や目指すべき方向性などについて、冨田氏から茨城県大洗町磯浜古墳群の事例などが紹介されました。国指定史跡に向けた取り組みとして、今後も学術調査を進めていく必要性があり、それと並行して住民の機運醸成を高めることが求められるとのことでした。会場からの意見として、しまなみ海道周辺を守り育てる会の村越会長は、「相の谷古墳だけでなく、周辺にある小湊城跡(城慶寺)や大浜灯台跡など、海にかかわりのある歴史文化遺産をつなぎ、一帯を今治市海事都市公園第1号にまで高めていきたい」と熱く目標を語ってくれました。

ドローン撮影による相の谷1号墳(動画の一場面)





2024年2月21日水曜日

公開講座 2月17日 「地域から考えるしまなみ海道の観光とポテンシャル」

 2月17日(土曜)、「地域から考えるしまなみ海道の観光とポテンシャル」と題して、株式会社しまなみの経営イノベーション企画部長の蓮岡悠介氏を招き、しまなみ海道の地域観光を切り口にご講演をいただきました(25名受講)。株式会社しまなみは、大三島・伯方島・大島にある3つの道の駅を運営管理する観光会社で、大島の下田水港・よしうみいきいき館を発着する同社の急流観潮船は、しまなみ海道人気の観光商品として知られています。同社は本学と連携協定を結んでおり、卒業生の就職や学外授業の受け入れ先として大変お世話になっております。また昨年からは、オープンキャンパスの今治魅力発見ツアーでも、急流観潮船を利用させていただいているところです。


講演の様子①


 蓮岡氏は、瀬戸大橋の本州側の玄関口・倉敷市児島(1978年生まれ)の出身です。大学卒業後は、東京の大手観光会社(H.I.S)に勤務し、ドイツの海外勤務も経験しています。訪ねた国は約40か国あるそうですが、しまなみ海道の景観に似た場所はどこにもなく、今治市に昨年移住してきてその魅力にとりつかれているとか。株式会社しまなみで働くようになったのは昨年9月からですが、大学院で観光社会学を専攻していた経験から、しまなみ海道の観光業の現況と課題、今後の可能性について報告してくださいました。

蓮岡氏

 今治市のホームページには、今治市は造船・タオルなどの工業都市として発展してきたが、しまなみ海道の開通によって、今後は風光明媚な景観や村上海賊の歴史遺産などを活用し、観光都市としての期待が高まると記されています。近年は、サイクリストの聖地として話題で、亀老山展望台も日本屈指の展望所として認知されつつあります。各種統計データによると、観光客はコロナ禍で一時減少は見られましたが、現在は回復の傾向が見られ、日本全体としてもインバウントは今後伸びていくと予想されています。しまなみ海道を訪れた観光客(日本人)に訪問理由をアンケートしたところ、ドライブやサイクリングなど、経済効果の少ない通過型の項目が上位を占め、キャンプ・釣り・潮流体験などの体験型が少ないという傾向が分かりました。

急流体験(昨年3月のオープンキャンパス)


 今後は、その体験型の利用者が増えるしくみづくりが必要で、発地(はっち)型から着地型への旅行商品への転換が必要となってきます。発地型の商品は、まとまった数の旅行客を都市部で集めて地方の観光地へ送り届けるメリットがあります。一方、昨今のホンモノ志向の小ロットの旅行形態に、それが対応できなくなっているというデメリットが紹介されました。観光客は増えたが、ゴミ問題や交通混雑など、日常生活に支障が生じるオーバーツーリズムの弊害も指摘されています。沖縄の石垣島や竹富島などは、大手旅行会社が利益を吸い上げ、地元への経済効果が少ないという弊害も紹介されました。今治市大島でも、サイクリストの交通マナーや観光マナーにいい感情をもたない住民もいて、日常と非日常の境界線が崩れるケースが報告されました。

 観光市場は日常生活の中に存在しているため、その生かし方によっては地域活性化にも大きく貢献するとのことでした。着地型観光への移行をはかる中で大切なことは、まず地域住民が〝地域を知る〟ことです。そして、〝地域から考える〟という力が大切になってくるとのことでした。近年は、〝まち歩き〟など身近な場所に光を当てる旅「マイクロツーリズム」が注目を集めています。株式会社しまなみでも、来島海峡大橋の登頂体験ツアーを本州四国連絡高速道路株式会社とタイアップして取り組んだり、ガイド研修を積極的に推し進めたりと、時代のニーズに合わせた着地型観光に力を入れ始めたところです。最後に、インバウンド向けに同社が制作したしまなみ海道の観光動画を鑑賞しましたが、文字スーパーがなくとも、BGMと映像だけで十分にしまなみ海道は魅力が伝わってきました。今では、〝SHIMANAMI KAIDO〟が海外でも固有名詞として普及するほど、その知名度は世界に広がりつつあるとのことでした。




2024年2月19日月曜日

2月13日 留学生交流会を開催しました

 2月13日留学生交流会を開催しました

 昨年秋に入学した留学生を中心に、交流会を開きました。

後期の授業が2月初旬に終わり、この日は成績手交日。慣れない日本での生活、日本語でのコミュニケーションが難しい中、後期の授業は、本当に大変だったかと思います。みなさん成績はいかがだったでしょうか。


この日から長い春休みが始まりますが、その前に慰労を兼ねて交流会をと、国際観光ビジネスの先生方と学友会で、日本文化(?)の「たこ焼き」を実際に目の前で作り、食べてもらいました。

途中からは留学生もたこ焼き作りに挑戦❕これが上手‼たこだけでなく、チーズやお餅、キムチも入れて、約3時間の楽しいひと時でした。これからもどうぞよろしくお願いします。頑張ってください‼







2024年2月13日火曜日

食物栄養コース  栄養College Life Vol.17 給食実務学内実習報告会





◆◇◆1年生学生の感想◆◇◆

・私は今回、学内実習報告会に向けて資料作りや原稿づくりなどをしっかり行うことができました。資料作りは、テーマに沿った内容にし、聞いてくださる方々がわかりやすいように文字の大きさや色、レイアウトを工夫しました。資料作りを行ったおかげで知らなかったPowerPointの操作の仕方を覚えることもできました。アニメーションや写真なども取り入れ、見やすい資料作りができたと思うのでよかったです。今後もパソコンを使って資料を作る機会はたくさんあると思うので今回覚えたことを次回に生かしたいです。原稿づくりでは、自分が言いたいことを簡潔にわかりやすく伝えるということを意識して作成しました。しっかりと作れたのでよかったです。

 学内実習報告会本番はとても緊張しました。学内実習を実際に体験した2年生や普段授業をしていただいている先生方の前での報告会だったので余計に緊張感がありました。声の大きさやスピード、話す時の姿勢、視線、身だしなみに注意しながら報告することを意識しました。声の大きさについては、後ろまで聞こえるようにメリハリのある声でハキハキということができたと感じます。

しかし、話すにつれて言うスピードが速くなったしまったところが反省点です。話す時の姿勢については、傾いたりせずにまっすぐしっかりと立って話せたのでよかったです。しかし、視線については用意していた原稿を見てしまいがちだったので気を付けようと思いました。身だしなみについては、きちんとスーツを着用して報告ができました。これからスーツを着る機会は増えていくと思うので正しくスーツを着用し、社会に出ても恥ずかしくないように少しずつスーツに慣れていかなければならないと思います。前髪は目にかからないようにし、しっかりと目と表情が見えるようにできました。コロナも収まってきてマスクをつけないで生活できるようになってきたので表情がわかりやすく、見えやすくなりました。明るい笑顔を意識して何事も挑戦していきたいです。学外実習ではいろんな人と関わって、様々な人にお世話になることになります。積極的に動いて感謝の気持ちを忘れずに行動していきたいです。今回の学内実習報告会で学んだことを学外実習で生かすことができるように頑張ります。



 ・発表を終えてまずほっとしている。発表中自分の中で少しずつ早口になっていった気がした。次回はもっと上手く発表ができるようにしたいと思った。自分は発表が最後で他の人の発表を聞く余裕があまりなく緊張していたのだと感じた。資料を作る際に見やすいグラフの色にするのに苦戦した。パソコンでは見やすくてもスクリーンに映したら見えにくく調節がとても難しかった。自分で一から資料を作り発表まで行うことは初めてでとても良い経験になった。アンケートの集計も大変ですべてに目を通すのにも時間がかかった。アンケートは利用者の方の意見がたくさんありとても重要なものだと感じた。次回の学外実習の報告会ではより良いものが作れるようにしたいと思った。学内実習の振り返りをできた。学内実習が終わって少し時間がたつが自分たちがどのように実習を行ってきたかを振り返ることができ反省点や改善などを共有することができたのはとてもいいことだと思った。自分の課題だけでなく全体の課題も共有できてよかった。他の日人の発表を聞いて、どのような内容で資料なのかは事前に分かっていたけれどみんな前回見た時よりもいい内容になっていたと思った。前のほうで聞いていたので声も資料も聞きやすく見やすかった。発表の時間もちょうどよかったと思った。人に伝えることは難しいことだと思うので伝わりやすい資料、話す内容にすることが大切だと思った。今回は自分たちよりも知識のある先輩方への発表だったけれど次の学外実習の報告を聞くのは後輩たちなので分かる内容を分かりやすく伝えることが大切になると思った。人前で発表する難しさや発表するまでの準備の大変さを充分に学ぶことができたと思った。

 学内実習を終えてたくさんのことを学び、たくさんの経験ができてよかったと思った。次は学外実習なので気合を入れて、今回の反省などを活かして望めるようにしたいと思った。



◆◇◆2年生学生の感想◆◇◆
・今回の報告会を聞き、発表者すべてが自分の報告内容について把握していてすごいと思いました。
少人数ながら1人1人自分の役割をこなしていたからだと感じました。私たちよりも少ない人数で1人1品を栄養士として担当することはこなすことも、資料づくりも大変だったと思いますが、パワーポイントも綺麗にまとめられていました。料理はすべて美味しく、嗜好の問題でとうがらしは辛かったですがすべて完食しました。魚の照り焼きのオーブンの時間もそれぞれ癖があると聞いているので難しかったと思います。私も自宅のオーブンでケーキを時間通り焼いても生焼けのことが多く時間をいつも追加します。しかし焦げが気になるためいつも短めに設定するようにしています。今回の発表、質疑応答でオーブンの管理が重要だということが再確認できました。質疑応答では質問されたことについてしっかりと把握し、自分の考えも応えられていたため、自分も把握し、何かあった際のために記録しようと思います。
パワーポイントでは色や文字の大きさがすべて見やすい分かりやすいものでした。声の大きさも聞き取りやすく全員アニメーションがあり注目すべきところが分かりやすかったです。無駄なイラストがなくごちゃごちゃしていないパワーポイントで私はなりがちでいつも減らしているため、参考にしたいと思いました。パワーポイントと印刷されているものと柄が違い、白黒でも見やすい工夫がありました。自分は終盤になるとこのクオリティでいいと1工夫することを後で気づくことが多いため、よく確認する、余裕をもって仕上げ振り返ることを徹底します。
まとめとして、今後私は4月から栄養士として働きます。その際に少ない人数だったから、負担が大きかったからミスをした。だけでなく細かい理由や振り返り、予防方法など全体を把握しまとめられるよう努力します。しかし、頑張りすぎるといつか大変なミスや身体に問題が出てしまってはいけないので自分のペースで回りのことを把握できるよう日々成長します。
・1年前の私たちの発表を思い出しました。4人の発表を聞いて、どのスライドも見やすく分かりやすかったです。絵やグラフを使っていたり、色々な工夫をされていて良かったなと思いました。試作からの事を内容に取り入れていて1食あたりの値段や栄養価がどんな感じだったのか知ることが出来ました。あと課題や変更点、反省点があってとても良かったなと思います。作業工程表についてではメリットや注意点や実際の工程表を写真として入れていることなどとても良いなと思いました。そして写真を囲んだりと工夫がされて見る側としてどこを指しているのか分かりやすかったです。衛生と安全についてでは、色々な説明を文字だけではなく絵を使っていたので見やすかったです。
アンケートについてでは、各料理のアンケート結果をもとに味や量をグラフにしていた事や気づいた点、反省点を入れていて34名の人がどう答えたのか知ることが出来ました。残食調査でどれだけ残食があったのか知ることが出来ました。みんなの発表が色々な工夫をされていたてとても素敵だなと思いました。絵やグラフを使っていたりアニメーションを上手に活用していたり声も大きく聞こえやすかったです。

このページの先頭へ戻る